熊本県立第二高等学校 美術科卒

熊本県立第二高等学校の美術科卒業生が、母校や卒業生、在校生を思い書き綴るブログ。

2011年03月

東日本巨大地震

11日からの地震ですが、職場が横浜の20階だったので、これまで地震では体験したことの無い恐怖を味わいました。幸い、建物も無事でしたし職場の同僚や家族など、知人の中に被害者はいませんが、TVやインターネットで東北などの被害を見ると心が痛みます。

美術科関係者のみなさんは、直接的に被災地と関係のある方は稀だと思いますが、もし、ご家族や御親戚と連絡が取れないような方がいらっしゃるようでしたら、ご無事を祈るのはもちろん、一刻も早く安否確認ができるようお祈りいたします。

また、関東方面で生活をされている皆様、電力不足が指摘されています。少しでも負荷を減らせるよう、1枚多めに着こんで暖房を弱める等、エナジーセービングに協力しましょう!

目の保養

こういうサイトをパラパラと眺めていると、デザインというジャンルの幅広さや深さを実感すると共に、「あ~、もっとこんな仕事もやってみたい」と目移りします。楽しいもの、美しいものを見ているだけでも「目の保養」になります。

NOTCOT.COM
a visual filtration of ideas + aesthetics + amusements.

美と経済

偉そうなタイトルですが、中身は大した事はありません。

今日は久しぶりに早く帰宅したので、家族と夕食を共にし、その後テレビを見ていました。たまたま合わせたチャンネルでやっていた「深いいい話」という番組で、島田紳助が「中学生にどんな職業があるのかを教える授業があるべきだ」という主張をしたところ、全国から賛同の声が沢山あった…ということが紹介されていました。個人的にこの番組にも、島田紳助にも特に思い入れは無いのですが、「中学生に職業を教える機会を」という意見には僕も賛成です。

高校や大学という進路は、男性、女性に関わらず、自分の将来を大きく左右する可能性があるチェックポイントですから、本来は、無目的なまま学力のみで振り分けられるべきではありませんし、偏差値の高い学校=良い進路という訳では無いというのが僕の持論です。もちろん、学生時代は頑張って勉強をして良い成績を収めることは大切なことですし、その努力は将来報われるべきだとも思いますが、「先生に勧められるまま…」、「親に言われるまま…」と、何の自覚も無く進路が決まり、後で後悔するようなことが無いように、自分自身で将来を考える力や手段を義務教育最後の段階である中学でしっかりと教えるべきだと思います。

そういう年代(中学生)に対して、美術科はどのような情報発信ができるのか?最近、そういう事を考えることがあります。(実際に僕個人が美術科という立場で情報発信をできる訳ではないのですが…)行き着くのは、何度もこのブログで言及してきた「美術」に関連した仕事の広がりを伝えるということです。

「高校くらいは普通科に行った方がいいんじゃない?」

これは僕の母が美術科受験を希望する僕に言った言葉ですが、一般の方の大半は同じような意見をお持ちなんじゃないかと思います。それは、作家として活躍されている一部の方以外の卒業生が、どのような仕事をしているのかが十分に知られていない事と関係しているような気がしています。

僕自身には作家としての経験がありませんので、作家の方々がどのような活動をされているのかを正確には知り得ませんが、皆さん、何らかの手段で収入を得て生活をされているでしょうから、作家の方を含め、その活動は必ず経済と関係しているはです。そして、その「美と経済」の関係性という点では、一般の方々が美術科に対して抱いているイメージ以上に多様なジャンルが広がっています。

「自分がデザインした商品が店頭に並ぶ」、「制作に関与したCMがTVで放映される」、「デザインしたロゴとシンボルマークが様々な媒体で利用される」、「デザインしたWebサイトが売り上げに貢献している」、「設計した建物で人が生活をする」、「教え子達がクリエーターとして活躍する」…。

美術科の卒業生は仙人のような芸術家になる訳ではありません。きちんと経済活動に関与しながら、世の中が少しでも美しくなるように、また、人々が気持ちよく暮らせるように社会に貢献しながら、それを収入を得る為の仕事にできる…という事を少しでも多くの方々に知っていただき、中学生の皆さんには興味を持っていただければ…と思っています。
プロフィール

kumamoto_daini

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